交通事故裁判過去帳(3) 弁護士 西村敦

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過去に私が担当した当事務所交通事故の損害賠償事件のうち、更にいくつかの例を書いてみたいと思います。 被害者は70歳の農業従事者でしたが、妻が障害者だったため、家事もほとんど夫が行っていました。 事故形態は、被害者運転車両が前方不注視で後方から走行してきた加害車両に追突されたというものです。 被害者はこの事故で4級の後遺障害を負いました。 保険会社は被害者に対し、約2000万円の保険金を提示していました。被害者の収入を農業収入のみの低い金額しか認めなかったのです。 その後、当事務所で依頼を受け、裁判を提起したところ、高齢の被害者が事実上家計の主体になっていたことが認められ、損害額を65歳以上の男子労働者の平均賃金を基礎とすることとし、最終的に5300万円での和解が成立しました。